にゃんこのページ その13    ネコの逆散髪         もどる


 
ネコの逆散髪 

 
散髪と言えばフツウは頭の、髪の毛を切ることを言う。
うちのコロンはそうではない。
別にオスだからと言って、ひげを剃るのではない。

長毛種だから毛が長いのはあたりまえ、といってほっておくと
困ることもある。



「うちもそうよ」

年一回の予防接種のため出かけた動物病院で偶然お会いした、
見ず知らずのご婦人の言葉である

動物病院というところは当然であるが、飼い主が動物を連れてくる。
動物が診察券とお金を持って治療を受けに来たという話は古今東西聞
いたことがない。

で、どういうわけか非常に話しやすい。
かわいいですね、のひとことで会話が弾む。

「こんにちは」とか、「失礼ですが」などという挨拶さえ必要ない。
飼い主同士の間で、動物好きには悪人はいないという暗黙の
了解が、おそらくは成立しているのだ。

おそらく、幼子の公園デビューとやらよりも簡単であろう。
実に簡単に心を開いてくれる。


話が、脱線してしまった。元に戻そう。


毛が長いゆえの問題はたとえば下痢をさせたら、べったりと
くっついてしまうことである。

そんな毛皮であちこち座られては大変な汚染拡散となる。
ウンチのスタンプが部屋じゅうに押されてしまう。

じゃあ、健康なら問題ないか?
そうでもない。

毛が長いと固いウンチでも絡まることがある。
そしてどこか他の場所でポロリと落ちる。

これが我が家でウンコ爆弾とか、ウンコ地雷とか呼んでいるシロモノ
である。

トイレの前、床の上、階段の途中...
うっかりして踏みつけたことは1度や2度ではない。

ついでに言えば、落ちなかったらどうなるか?

毛皮の中にしっかりとくるまってしまうのだ。ウンコが!
抱き上げたら変な匂いがするので、もしやと思ったら、案の定これだ
った。

こうなると、毛の根本からはさみで切り取るしかない。
ふき取るとか、洗うとかのレベルでは追いつかない。
切り取ってから、拭くなり洗うなりするのだ。

毛を残そうなどと考えたら、大変な時間がかかるから
キレイにする前に逃げられるか、噛まれるかのいずれかである。
目的はまず達せられない。
その間にも被害は拡大する。

だから、何事もなくても時々お尻の毛を短く刈り込むのである。
いわゆる予防措置というやつだ。逆散髪である。
とうてい、スタイリッシュとは言えない。

動物病院で「うちもそうよ」といったご婦人が連れていたのは
長毛種の犬である。

長毛種の悩みは犬もネコも同じであった、というお話。
   


 

ホームページ更新修正はカセットページ