ネコのシッポの動きを観察してみよう。
何もなくてもゆらゆら、パタパタしている。
機嫌のいいときは目を細め、ゆったりとした間隔で不規則に動いている。
これが、規則的に動き始めるのは何か行動を起こす前ぶれである。
よくみるとパタッ、パタッと床を軽く叩いているかのようだ。
この状態で何かきっかけがあると、ネコはすっと動く。
「位置について、ヨーイ....」の状態である。
ヒモや猫じゃらしで遊んでやるとこの現象にお目にかかれる。
飛びつく前にはじっと見つめ、獲物の動きを目で追っている。
このときシッポは床をたたくか、左右に振っている。
あきらかにリラックス状態ではない。
シッポは集中した臨戦モードを示している。
ところで、うちのコロンは飼い主と一緒に寝るのを嫌がる。
布団の中に連れ込むと、ウーッ、フガーッと怒ることさえある。
これを軽く抱き込み、じっとしていると、
そのまま寝てくれることもあるのだが、
臨戦態勢に入ることもある。
パタッ、パタッ...
規則的なシッポのメトロノーム。
こうなると、もうダメだ。懐柔方法はない。
敵さん、妥協する気は全然ない。ネコのコミットは固いのだ。
十数秒で、もがきだし、何がなんでも脱出せんと模索する。
ぐいぐいと布団の中をかき分け、出口に向かう。
ここで押さえつけることも出来るが、ネコとともに
平和な眠りをむさぼろうという飼い主の夢は
ことココに至っては実現しない。
にゃんこよ、そう嫌うなって。
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